ただブラッシングするだけではダメ。髪の状態にあわせてヘアダメージを減らすブラシを選ぼう
ブラッシングはヘアケアの基本です。
髪の毛のほこりや汚れを落としたり、髪の絡まりをほどいたりする役目をしてくれます。スタイリング時にも必要な行程ですが、髪をとかすときの摩擦によって髪表面のキューティクルを傷つけることもあります。やり方によっては頭皮にダメージを与えてしまうんです。
摩擦により静電気を発生させていたり、地肌にこすりつけてしまうことで頭皮に負担を与えてしまったりしている場合もあるので自分に一番合うブラシ選びが大切になってきます。
それぞれ髪質や毛量、シーンによってふさわしいブラシがあるのでみていきましょう。
タイプの違い(デンマン・スケルトン・クッション・ロール・パドル)
デンマンブラシ
ブラシの目が細かいデンマンブラシは、
濡れた髪をほぐす目的での使用には適していません。
濡れた髪はキューティクルが開きます。キューティクルが開いた状態で目の細かいブラシを入れると、摩擦がおきやすくヘアダメージに繋がるのが理由です。
デンマンブラシは、ストレートヘアやクセ毛の仕上げに適しています。
ドライ時に使用しましょう。
スケルトンブラシ
ブラシの目が粗くすき間の多いスケルトンブラシは、手グシに近い感覚で髪をとかせるタイプです。目の粗ので髪との摩擦がおきにくいので、お風呂あがりなどの濡れた髪への使用にも適しています。摩擦が起こりにくいと、静電気もおきにくいです。温泉などにスケルトンブラシがよく置かれているのもそのためです。
ざっくり髪をとかせるので、髪が絡まりやすい人や多い人に向いています。
クッションブラシ
出展:CREATE ION
ブラシの根元がクッション製のタイプです。
根元がクッションになっていることで、ブラッシングのときの頭皮への負担を軽減できるのが特長。目は粗めのものが多く、ロングヘア・毛量の多い人の髪をとかすのに適しています。
ロールブラシ
ロールブラシは、丸棒の360度にブラシがついているタイプのものです。
細いものはカールヘアにも使いやすいですが、太めのロールブラシはストレートヘアにも使えます。根元からブラッシングしてあげるとクセを伸ばすことができるので、クセ毛の人におすすめです。
パドルブラシ
最近話題のパドルブラシです。ブラシの面積が大きいのが特長。
ブラシの目が粗いので、髪をほぐすのに適しています。短時間で一気に髪をとかせるので、時短ケアブラシとして活躍します。目が粗いので濡れた髪にも使えます。
関連記事:らしさ編集部のおすすめ!濡れ髪に使えるパドルブラシ
https://www.rasysa.com/doc/petit/637
材質の違い(樹脂性・天然毛・金属性)
材質の違いによってもブラシの役割は変わります。
樹脂性ブラシ
樹脂性は熱伝導率が高く、薬剤・水分にも強い。
お風呂あがりのドライヤーと一緒に使うのに適しています。
カタチも崩れにくいブラシです。
天然毛(動物性)ブラシ
別名、獣毛ブラシとも呼ばれています。
天然毛ブラシは、豚や猪の毛を使ったタイプが主流。繰り返し使うと髪にツヤが出ると言われています。髪がまとまりやすくボリュームダウンできるのも特長です。ブラシの毛に水分と油分を含んでいるので静電気も起こりにくい。毛量が多い人や太い人でも使えます。
●猪毛
髪の毛が太い人や多い人に向いています。
猪毛自体は太め。髪の毛が多くても根元までしっかり届きます。
●豚毛
髪の毛が細く柔らかい人に向いています。
猪毛よりも細くて柔らかいので、髪に摩擦がおこりにくいです。
金属性ブラシ
ブラシ部分が金属のヘアブラシ。
静電気の発生は抑えられますが、頭皮や髪の毛の表面を傷つける可能性があるので、普段使いにはおすすめできないタイプです。ウィッグ用に使われることが多いそうです。
関連記事:ウィッグのお手入れ
https://www.rasysa.com/doc/petit/detail/638
ヘアブラシは髪質・用途にあわせて使い分けよう
ブラシには、デザインの種類や質、太さなどたくさんあります。
お風呂あがりの髪をほぐしたいときや髪をまとめたいとき、クセ毛さん向けやストレート仕上げなど用途は様々。シーンによって使い分けをしながらブラッシングしてみてくださいね。