施術前の繊細なトリートメント処理で カラーやパーマも髪に優しく
====================== ◆主な毛髪の成分って? ====================== 毛髪はその大部分がケラチンたんぱく質・非ケラチンたんぱく質からできていて、残りがCMC脂質(脂肪酸・セラミド・コレステロール)水分・メラニン色素・NMFなどです。 ◇たんぱく質 たんぱく質とは、いろいろなアミノ酸が、シスチン結合・ペプチド結合・水素結合・塩結合などにより700個以上つながった(分子量10,000以上)ものをいいます。 ◇CMC脂質: 主要な成分は、たんぱく質結合脂肪酸・セラミド・硫酸コレステロール・コレステロール。キューティクル同士やコルテックス同士をつないで外部からの物理的・科学的刺激から毛髪を保護して毛髪成分の流出を防いで水分を保持する役割を持つ。 ◇水分: 毛髪は通常乾燥した状態で12%程度の水分を含んでいます。洗髪直後は30%の水分を含んでいます。 ◇メラニン色素: 皮膚、毛髪等に含まれる赤色、黄色〜褐色・黒色の顆粒状の色素で、マイクロフィブリル間に存在する。 ◇NMF: 天然保湿因子(NATURAL MOISTURIZING FACTOR)マイクロフィブリル間に存在し、毛髪中の水分を一定に保つ働きをしています。 この髪の成分を意識して、パーマカラーなど薬を使用する施術に対し、前もってヘアケアしてから施術にはいってます。施術前のトリートメント処理を前処理といいます。 ====================== ◆髪はどうして傷むの? ====================== 髪をカラーリングしたりパーマをかけることで、ダメージが進行すると言うことはよく聞きます。どうしてダメージするのか・・・大きく分けて4つで分析してみます。 〔1〕 カットやコーミング・ブラッシングなどによる物理的な損傷、傷ついた部分から髪の中身の間中物質が流出またはキューティクルの破裂による髪の変性。 〔2〕 ブローやアイロンワークによる髪の中のたんぱく質の変性、炭化(焦げ) 〔3〕 カラーによるアルカリ漂白が髪を損傷させる。また、残留したアルカリが水分を含んだ髪を過剰に膨潤させ、ダメージしやすくさせる。(髪が過剰にふやけるとイメージ) 〔4〕 パーマのアルカリによっての還元作用によるダメージ(膨潤した髪にコーミングを1回するだけでも多少のダメージ)また残留アルカリによってもダメージは進行する。 ====================== ◆ダメージにどう対策する? ====================== 上述のダメージをトリートメント処理して髪を改善していきます。 ◇〔1〕〔2〕のダメージ対策 中身の流出を防ぐということ。ばさついた表面をコートしてつるつるにするといったことなどを考えます。 ◇〔3〕〔4〕のダメージ対策 上の対策に加えて、アルカリに傾いた髪のPHをもともとの髪のPH値の弱酸性に戻す必要があります。そのままであると水分を含む度に過剰な膨潤が起き、ダメージしやすい状態になってしまうんです。ダメージの改善によって、手触りだけでなくカラーが入りやすくなったり、パーマがきれいにかかりやすくなったりするわけです。 ====================== ◆ピチカートでの前処理は? ====================== ピチカートで前処理として使用する定番です。よくパーマの前なんかにつけているものですね! トリートメントや前処理剤として塗布するものは順番を大切にしています。基本としては分子量の小さいものから大きなものへと髪に入れていくイメージで。小さなものは外に流出しやすいために後から順に大きなものでふたをしてあげることでそれを防いでいるんです。 ◇ハイドロール: バランスよくいろいろな成分を混ぜ、クラスターの小さい水を使用することで後から加える成分をより吸収させやすくする。ベース剤。 ◇ケラチン: ハリコシをつけるためのもの。たとえばハイダメージ毛にケラチンをつけてもみこむと塗布前のだらけた毛先に動きが見られた。乾くとべたつく。 ◇コラーゲン: 細胞同士をくっつける役目をする。変性しにくく、保湿効果があるため髪に潤いが生まれる。 ◇セラミド: 水分を保持する基盤となる。また前処理としては毛先などをパーマ液から守るプロテクションとして使う。 こういった普段からの工夫が美髪へ導く基本の一歩なのです。
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