ダメージを負っている規染毛と比較して、根元の新生部は発色が遅くなりがちです。そんな根元をムラなくしっかりと定着させるテクニックです。
髪質はやや硬くて毛量が多い状態。ダメージは弱損傷で事前のカラーの褪色はあまりありません。髪は6レベルで赤味の残るウォームブラウン系の残留色素があります。
色ムラをなくすために、新生毛はクロスチェックでしっかりとカラー剤を塗布します。中間から毛先はサイドから塗り始めますが、トップは体温で発色しやすいので塗布量を少なくします。またバックは色ムラにならない程度に厚くパネルを取ってスピーディーに塗ります。今回のレシピは、根元はアンヴィエRB-7とVB-7(3:1)でブルーオキシは6%。毛先はRB-8とVB-7(2:1)でブルーオキシは6%でカラーリングをします。
美容液成分83.19%。髪の美しさと地肌へのいたわりを大切にし自然の力で美しくなる新しいカラー剤です。
1.前処理。プレシャンプー後にアンヴィエ プレトリートメントを霧吹きで塗布してドライする。
2.カラーリング。薬剤を調合し、バックの根元から塗り始める。パネルは1cmのスライス幅で取る。
3.クロスチェック。さらにバイアスでスライスしてムラなく根元を塗布する。
4.同様にサイドの根元を塗布。ここもクロスチェックでムラなく塗布する。ただしトップは体温が高いので塗布量は少なくする。
5.フェイスラインの塗布。ここも発色しやすいので塗布量は少なめにする。
6.根元を塗布したら中間から毛先を塗布する。中間から毛先はサイドから塗り始める。
7.毛先はコームで塗布をして、さらに指でもみ込んでしっかりと定着させる。
8.バックも同様に中間から毛先を塗布。ただし、パネルは2cm幅で少し多めに取ってスピーディーに塗布する。
9.カラーリングの終了。このまま約15〜20分間、自然放置する。その後にカラーチェックをする。
10.アフターケア。シャンプー後にアンヴィエ アフターリンスで頭皮や毛穴に残った薬剤を除去。トリートメントをして仕上げる。
11.仕上がり。
中明度で暖色系にカラーリングしたツヤ感と透明感を表現したカラースタイルです。ルーツは約3週間ですが毛先の褪色があまりないので残留ティントを計算してカラー剤を調合します。カラーとカールで柔らかい髪を表現しました。