パーマをかける女性が少しずつ増えています。20代から40代と幅広い世代で、ふんわりしたボリュームとゆる巻きカールが顔の印象を変えると支持されているとか。ヘアカラーの人気に加え、今なぜパーマが支持されはじめたのでしょうか。 女性たちの意識調査をもとに探ってみました。
パーマの魅力はどこにあるのでしょうか。20代から40代のオシャレに敏感な女性を対象にした意識調査では、パーマをかける理由として「小顔効果」「ゆるい巻き髪がメイクを引き立てる」「家でのスタイリングがとても簡単」「ボリュームが出てかわいい印象になる」「気分転換になる」「男性から美人で女らしくなったと言われた」「アレンジが楽しめる」「キュートからセクシーまでヘアスタイルを楽しめる」などの意見が上位を占めています。
世代別の意識調査で20代はファッションを楽しむ感覚、30代、40代は髪が細くなった・クセが出たなどのお悩み解消とスタイリングがラクになる、などパーマの価値を感じています。しかし世代を超えてパーマが支持される大きな理由は、メイクをしても何かパッとしない顔の印象を、変えることができるという点です。女性たちはカール×メイクの黄金法則で、ベストな美人顔を見つけることを実践しはじめました。カジュアルなヘアスタイルが好まれる傾向だった関西でも、今日ではゆるく柔らかい質感のカールとヘアカラーを上手くバランスさせている大人エレガントなスタイルが増えてきています。
「顔の印象がよくなる」や「ホームスタイリングの手軽さ」だけでなく、パーマに他のメリットを感じている人もいます。それはズバリ「お悩み解消」です。30代から40代にかけて肌が変わるように、髪の質感も変わります。「軟毛で髪がペタンコになるのをどうにかしたい」「髪が硬くてゴワつくのをきれいにしたい」「ハリコシがなくなった髪をふんわりさせたい」など悩みは様々ですが、パーマを上手く使えば質感を美しくしながら、ボリュームを出し女性らしさとかわいさが同居した美人顔をつくることができます。
たとえばロングヘアの場合なら、前髪は軽く内巻きボリュームをつけることで、顔に奥行きができ、目元がより愛らしく見えるようになります。フェイスラインにかかる髪は、ゆるい曲線の重なりをつくることにより、輪郭を隠して魅力的な小顔になります。また甘い髪の表情が、より女性らしさを漂わせます。今流行のボブなら、トップに軽い立ち上がりをつくることで、顔全体にやさしい印象をあたえます。このようにパーマをかけることで、ヘアカラーだけで表現できない立体感が生まれ、年齢を重ねても女性をオシャレに輝かせます。
カラーの人気は相変わらず続いていますが、パーマ剤の進化に伴い、美しい質感のカールやウェーブが表現できるようになってきています。女性にとってメイク、ヘアカラー、ヘアスタイルに加えて「髪の質感」は必須条件。ツヤと透明感があるしっとりした美髪は、思わずふれてみたくなるような魅力を漂わせます。そんな美しい髪に対する憧れから、パーマへのニーズはますます高まるでしょう。今後は、デザイン性・再現性・お悩み解消に加えて、さらに「美しい髪」を同時に叶えるパーマが注目を集めそうです。