ALICe by afloat 中島 直樹×アドバンス 木村 仁
今回のパーマ特集でスタイルを提案していただいたCura代表・ディレクターの宿利 省吾さんとナノアクアとデジクリップを開発したアドバンス株式会社代表取締役の木村 仁さんにその効果や実感について語っていただきました。
木村/今回、ナノアクアとデジクリップを使ってパーマヘアのコラボレーションをしていただきましたが、ALICeさんに来られる最近のパーマのお客様はどのようなご要望をお持ちですか。
中島/以前と比較して巻き髪をされているお客様がかなり減っており、崩したりニュアンスを与えてウェーブっぽいパーマを好まれるお客様が徐々に増えてきました。これは時代性によるもので、コテで巻いたようなくっきりしたカールよりも柔らかいニュアンスを好まれているようです。
木村/ALICeさんではさまざまなパーマメニューを導入されていると思いますが、現在ではどんなパーマをお勧めされていますか。
中島/やはり多いのはデジタルパーマですね。それは、しっかりしたカールがかかるのとお客様にとって再現性が高いというのが理由です。今ではデジパーを含めたホット系パーマが主流になっています。
木村/ナノアクアとデジクリップは、現在サロン様が使用されているロッドをそのまま利用できるというメリットがあります。私たちメーカーは一方通行ではなく、サロン様のご意見をフィードバックして可能な限りご要望に沿った商品開発を心がける義務があると思います。今回は、湿熱でかけるドライな質感のパーマというのが私にとって新鮮な印象に写りました。スタイルに落とし込んだ時にどのような質感になるかが大事なので、その表現方法に驚きましたよ。
中島/今までドライな質感と言えば、少し髪をパサつかせたような表現がほとんどでした。でも、そんな髪質はお客様が求める仕上りではないんですね。今回はデジクリップを使って保湿効果はそのままに、カラーリングやスタイリング剤の使い方で見た目にドライを感じさせる仕上がりにしたんです。ダメージなくドライな質感を作るのが大事なので、その上でナノアクアとデジクリップは必要不可欠なパーマシステムですね。
木村/今のお話をお聞きして、このナノアクアとデジクリップにはまだまだ可能性を秘めているように感じました。決して単純志向ではなく、カラーリングの併用などでさらに進化していくような気がします。そんな新しい発想も、やはりサロン様からのご意見をお聞きしないと我々には分からないですから本当にありがたいですね。実際に使用された実感はどうですか。
中島/デジクリップは、柔らかいのにしっかりしたリッジが出るところがいいですね。それと、他店ではパーマがかからなかったお客様がうちではかかるというところで差別化ができています。さらに、デジタルパーマは繰り返しかけられないイメージがありますが、デジクリップは次回の来店でもかけられるのが大きいです。
木村/私たちがいくら新しい製品を開発しても手間や時間がかかっては本末転倒です。時間短縮という側面も大事で、手間がかかった分に対して単価アップができればいいですが、そうでなければ業界のためにはならないですからね。でも、このこまで到達するのに約10年もかかりましたからやっとという感じですよ(笑)。今後はパーマをモチーフにしてどのようなスタイル提案をしたいとお考えですか。
中島/最近はボリューム感やふんわり感を求める若い方が多くなっています。またミドルエイジの方で根元に立ち上がりを求める方も増えています。そんなニーズにお応えできるように、湿熱で柔らかさを保ちつつハリコシアップができるパーマを今後はご提案したいですね。仕上りのスタイルをイメージしやすいパーマとして、このナノアクアとデジクリップは最適なシステムだと思うのでこれからも活用したいと思います。
アドバンス株式会社 代表取締役/木村 仁さん
究極の美髪を追求しながら、ウェーブ剤、ストレート剤、サポート剤、ヘアケア剤などの薬剤やナノアクア及びデジクリップの開発で、さらに健康で美しく再現性が簡単なスタイル作りを提案しています。