HOULe 柏木 ゆたか×アドバンス 木村 仁
今回のパーマ特集でスタイルを提案していただいたHOULe代表の柏木 ゆたかさんとナノアクアとデジクリップを開発したアドバンス株式会社代表取締役の木村 仁さんにその効果や実感について語っていただきました。
柏木/うちでは全体的にパーマをかけるよりも毛先にニュアンスを与えるようなニーズが多いですね。また、少し年配のお客様はトップに立ち上がりをつけてふんわりしたパーマを求められる傾向にあります。
木村/実際にナノアクアを使っていただいてその実感やご感想はどうですか。
柏木/ナノアクアはクリップをセットして表面から加温するシステムなので、毛先のダメージが気になる方や根元にしっかりしたカールを求める場合にすごく有効ですね。そういう意味で安心して使えるパーマだと思います。
木村/開発当初、薬剤のパワーでかけるかもしくは補助的に熱を加えてかけるかを比較し、ダメージの少ない弱い薬剤でもしっかりかけるために加温する方法を採用しました。その熱が「湿熱」だったんです。例えば、温度が10℃上がれば化学反応は2倍以上の作用があると言われています。つまり加温すれば弱い薬剤でもパワーがアップするんですね。ナノアクアはそれを応用しています。
柏木/美容師サイドから言わせていただければ、それにプラスして時間短縮が図れますから重宝しますね。
木村/生産性やお客様へのサービス面を考えた場合、時間短縮も大切な要素ですね。さらに、コールドパーマの場合、しっかりかけるにはアルカリと還元剤の濃度を高める必要があり、そうすると最後まで残留してしまうんです。しかし、弱い薬剤で加温する際は電源をオフにすれば作用はストップするので、パーマをかけた後のことを考えても非常に効果的なシステムだと思います。
柏木/湿熱の効果は、髪質を選ばず、ダメージを制御し、時間短縮、柔らかい仕上り感など施術工程において少しずつプラスの効果を発揮するので、私たちもお客様にもメリットがありますね。これは、ナノアクアだけでなくデジクリップも同じで、確実に2時間でパーマが終了します。これは本当にありがたいですよ。
木村/ナノアクアやデジクリップを使った場合、求めるカールの形状やデザイン面に関してはどうですか。
柏木/やはり、ダメージがなく髪の素材が保たれているので計算通りのデザインに仕上がります。また、髪に優しいパーマなので繰り返しかけることもできます。ポイントパーマなら毎回できますから。
木村/実は、今回は本体をリニューアルしたんです。従来のナノアクアは一定の温度まで上昇すると電源が切れて自然保温にしていましたが、新しいナノアクアは自動的にオンオフを切り替えて一定の温度を保つように改良しています。これは、トリートメントの促進器としての機能も発揮できるように考えたからです。パーマなら10分以内でかかりますが、トリートメントは10分くらい加温したい時がありますからね。しかも、湿熱ならミストと同じ効果を発揮します。
柏木/ナノアクアは、加温する際の温度上昇は急激よりもやはり緩やかに上がっているんですか。
木村/そうですね。急激に温度が上昇すると根元や中間はかかっているのに毛先はまだ作用していないことがあります。逆に考えると、従来のパーマでは毛先はもうかかってるのに中間に作用していないため加温を続けることがあり、それがダメージにつながっているんです。それを防ぐために温度は緩やかに上昇させています。
柏木/うちではナノアクアは一部のお客様のみですが、デジパーに関してはすべてにデジクリップを使用しています。本当に施術時間が早いんですよ。それでいてダメージがなくしっかりとカールが形成されますから。
木村/クリップの装着などで逆に手間がかかって時間ロスになることはないですか。
柏木/装着に慣れは必要ですがコツをつかめば本当に早いです。例えば、ラバーをクロス掛けにせずシングルで止めると簡単にデジクリップが装着できます。デジパーを導入しているサロンには重宝すると思いますね。
木村/スティックをさす必要がないので慣れていただけるとスピーディーだと思います。そういう意味で、生産性をアップできるパーマだと思います。今後は多くのサロン様でもご活用いただけるとありがたいです。
アドバンス株式会社 代表取締役/木村 仁さん
究極の美髪を追求しながら、ウェーブ剤、ストレート剤、サポート剤、ヘアケア剤などの薬剤やナノアクア及びデジクリップの開発で、さらに健康で美しく再現性が簡単なスタイル作りを提案しています。