長さをあまり変えずにスタイリングでふんわりした動きを与えるカットテクニックです。ドライカットでは毛量調整で軽さを出しながら毛先に柔らかいディテールを作ります。
<Counseling>
軟毛のロングを長さを変えずに動きの出るヘアにする
やや細くて柔らかい髪質で毛先にダメージがありま す。軟毛のロングでフラットなスタイルなので動きが出やすいように幅の広いレイヤーでカットして動きを出しやすくします。
STYLIST ADVICE
軟毛のロングで動きが出にくいフラットな髪質なので、幅の広いレイヤーを入れてスタイリングで動きを出しやすくカットします。ポイントはミドルセクションのレイヤーで、パネルを傾けながらラインを水平にカットするところです。アンダーセクションはローレイヤーにして重軽にカットします。
1/バックのアウトラインをカット。チョップカットで毛先のダメージ部分をカットする。使用するハサミはXPG-60。
2/サイドのアウトラインのカット。パネルを前方45度に引き出して前上がりのラインでバックとつなげる。
3/トップのカット。モヒカンラインの髪を前方に傾けて毛先をチョップカット。
4/パネルを放射線状に展開してトップ全体をカット。ただし、バックの髪はやや後方に傾けて指2本分を逃がしてラインを水平にする。
5/ミドルセクションのカット。コーナーをカットして丸みをつけながらトップとアンダーをつなげる。
6/前髪のカット。瞳の幅で三角ベースを取り、右に流したいので左に傾けてカット。ベースカットの終了。
7/ドライカット。セニングでアンダーセクションの毛先をぼかす。使用するハサミはXPG-2T30。
8/ミドルセクションは量感を取るため、中間から下と毛先を2〜3ステップでセニングカットをする。
9/ハチまわりはミドルセクションよりも量感を削るため中間から毛先をセニングカット。
10/表面は毛先のみセニングカットをしてラインをぼかしながら軽さを出す。
11/サイドは毛量が多いハチまわりのみ、中間付近を2ステップでセニングカット。
12/顔まわりは前方45度にパネルを引き出してコーナーのみをカット。
13/前髪は毛先にセニングを入れて柔らかいディテールを作る。
14/さらに縦パネルを引き出してコーナーをカットする。
15/カット終了。
After
直毛で動きがでにくいロングを簡単にカールが楽しめるスタイルにチェンジしました。レングスをあまり変えずレイヤーで動きを与えながら重軽に仕上げています。ドライカットは内部の毛量調整でふんわり感を出しています。