今回の特集で20スタイルを創作していただいたROOTS代表の加藤孝子さんに、日本のトレンドの最先端を行く渋谷から発信する2019年春夏のトレンドについて語っていただきました。
渋谷という街は、いつの時代も「常識を打ち破る文化」が誕生する街。新しいものを探し、作り、「自分らしさ」に敏感に反応する若者が多く集まります。まさに日本の若者の“今”がわかる街です。中でも、モード&カジュアルやスポーツミックス、ワークスミックス、レトロミックスなどのトータルバランスを新しく生み出し、それらの外しを狙ったり、逆にドストライクを貫いたりと、とにかく面白いカルチャーが街中にあふれています。学生から社会人まで幅広く自由に遊び心を楽しめる空間、それが渋谷だと思います。
ファッションやカルチャーと同じようにヘアも、デザイン性に富んだカットやカラー、パーマを楽しむ文化があります。アクセサリー感覚でカラーやパーマをするのも普通のことです。このところ、ボブやマッシュショートなどレイヤーが入っていないスタイルが多かったですが、2019年春夏はレイヤースタイルが主流になると思います。レイヤーで作る揺れ動く質感、カッコかわいいスタイルが注目を集め、男女ともウルフが流行る兆しがあります。
やはりレイヤーを入れたスタイルです。ボブにもレイヤーを入れて爽やかさとキュートさをアップするのがおすすめです。レイヤーを入れることによって華やかになり、デザインの幅を広げることもできますし、アレンジも自由自在! マッシュからえり足を伸ばしてウルフにチェンジして雰囲気を楽しむなど、自分流にレイヤーを取り入れることもできます。レイヤーと相性のいいパーマもおすすめで、特にスパイラルパーマがイチオシです。ランダムに動く毛束感ががんばりすぎない自然なキュートっぽさやクールな雰囲気を演出してくれます。ナチュラルな仕上げが主流となっている今、パーマをかければ朝のスタイリングが楽になりますし、時短にもなります。またカラーは、透明感あふれるアプリエカラーがおすすめ。ナチュラルに見えつつ、陽の光を浴びると髪に光を放ち、より透明感やツヤ感を強調してくれます。