カラーリングでは新生毛と既染毛を塗り分ける方法と、根元から毛先まで1メイクで塗布する2つの技術があります。ここではダメージを負っている毛先を慎重に施術しながら1メイクで均一の発色を叶えるテクニックをご紹介します。
カウンセリング
軟毛に柔らかさとツヤ感を出すためカラーチェンジをする
髪はやや細くて柔らかくダメージは中損傷の状態です。髪の色味は9レベルのマット系ですが、褪色が早くて黄色みが残りやすい髪質です。今回は柔らかい質感で髪にツヤを出すためにショコラベージュ系にカラーチェンジします。
◆ スタイリストアドバイス
使用するカラー剤はNB-9とRB-8(4:1)でブルーオキシは3%です。均一の色味にするため、根元から毛先まで1メイクでカラーリングします。ただし、ダメージを抑えるため、毛先部分は指でカラー剤をしっかりと馴染ませてコーミングの回数を控えるのがポイントです。アンヴィエカラーは従来のカラー剤より染まりが早いので時間短縮が可能です。そのため、カラーリングはスピーディーに塗布することを心がけてください。
アンヴィエ カラーリングテクニック プロセス
1/前処理。プレシャンプー後にアンヴィエ プレトリートメントを霧吹きで塗布する。
2/薬剤の調合。NB-9とRB-8(4:1)にブルーオキシ3%を同量混ぜる。
3/カラーリング。バックセンターのネープの根元から塗り始める。
4/バックセンターの根元全体を塗布する。
5/サイドも同様にETEパートで縦にスライスして根元を塗布する。
6/横スライスでバックの根元を塗布する。
7/徐々にスライスを取りネープからトップに向かって根元を塗布する。
8/サイドも同様に横スライスで根元全体を塗布する。
9/フロントとサイドの生え際の根元を塗布する。
10/ムラをなくすため斜めにスライスしてクロスチェックで根元全体を再度塗布する。
11/根元全体を塗布した状態。タイムを置かずに中間と毛先の塗布に移る。
12/表面のカラーリング。パネルを引き出して中間から毛先を塗布する。
13/毛先部分はコーミングを控えるために指でカラー剤を馴染ませる。
14/サイドも同様にパネルを引き出して中間を塗布する。
15/さらに毛先は指でカラー剤を馴染ませる。
16/カラーリングの終了。ラッピングで約15分間、自然放置する。
17/カラーチェック。
18/後処理。シャンプー前にアンヴィエ アフターリンスを塗布する。
19/シャンプー。アンヴィエ シャンプーでしっかりと洗い流す。
20/仕上がり
▽ 完成スタイル
8レベルのショコラベージュ系で、根元から毛先まで均一の発色を実現。カラーリングで柔らかさとしっとりしたツヤ感を表現しています。 スタイリングはペタンコになる軟毛を浮遊感のあるランダムカールで仕上げました。